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腐女子に付き、予告なくナチュラルにホモ語り入ります。閲覧の際はお覚悟ください。
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今回も備忘的に書いておく。

中世物の小説を読んでいてたびたび気になるのが、中世の王宮に対しての作者さんの知識のなさ。
悪役令嬢ものとかの貴族社会が舞台の小説が人気みたいで、私も好きでよく読むんたが、王宮のお作法をよく調べてちゃんと書いてる作者さんがいる一方、びっくりするくらい稚拙な設定をどや顔で書いてる作者さんも少なくない。

王様を「王!」って臣下が呼んでたりとか、(一般常識的には「陛下」ですよ)
宮廷女官に平民出身の女性がいたりとか、(君主のお手付きになる可能性のある近侍は貴族女性がほとんど。身分の低い女性はそもそも高貴な人の目の届かないところで仕事をして、仕事をしている姿を見せてはいけない)

んで、最近、一番気になるのが「辺境伯」。
「辺境伯」を「貴族の中でも、身分が低く発言力のない末端貴族の田舎の領主」扱いしてる小説の多いこと!!!

待てやああああああああああああああああ

たぶんねぇ、日本語訳の「辺境」って言葉がいけないんだと思うの。
日本語の慣例だと「辺境」って「僻地」とか「ど田舎」とかのイメージの言葉だもんね。
「辺境伯」=「僻地に左遷された無能のなんちゃって伯爵」って思っても仕方ない…のかもしれない……のか?

あのねあのね辺境伯っていうのはね、
侯爵と同じくらいの高位の貴族ですよ!

「辺境」はね、確かに王都から遠い奥地です。それは合ってる。そういう意味です。
でもね、「取るに足らない辺鄙なド田舎」という意味では断じてない。

「辺境」とは「国境」。つまり「他国との境界」の意味。
「辺境伯」とは「他国との境界を管理している貴族」のこと。

他国との境界を管理するというのはどういうことかというと、
万が一、他国から侵略行為を受けた場合、この地でそれを食い止めなければならないということ。
国境を管理しているのだからその領地の範囲は他の貴族とは比べ物にならないほど広大。
そして、他国の異民族と常に接しているため、高いコミュ力、政治力、判断力、軍事力が必要となり、だからこそ他の貴族とは比べ物にならないほどの絶大な権力を一任されている。


つまりつまりつまり、「辺境伯」とは、そんじょそこらの貴族なんか足元にも及ばないほどの広大な領地と強大な軍事力と絶大な権力を持っている貴族ってことなんだよ


序列で言うと、公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵のうち、侯爵と伯爵の間、或いは侯爵と同列、という立ち位置になる。それが辺境伯。
けっして、のんびりした田舎ですることもなくぼけーっとしている末端貴族なんかではないのだ。
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プロフィール
HN:
玉撫子薫
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女性
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腐れ専業主婦
自己紹介:
仙台市出身。千葉県在住。
旦那様と息子と娘と猫3匹。
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