腐女子に付き、予告なくナチュラルにホモ語り入ります。閲覧の際はお覚悟ください。
あー・・・・そうかあ・・・・
意外とショックを受けている自分にちょっとびっくりだ。
余命がいくばくもないのは知っていたんだけども、
そもそも御大には見切りをつけて早10何年たつし、
自分にとっては通り過ぎた過去の人、だと思っていたし、
近年の痛発言には憤りを通り越して老害とすら思っていたし、
どうして偉そうなこと抜かす人ほど子育てに失敗するんだろうとか余計なことまで思ってたし、
・・・・・・・・・・なのに、私は今、結構ショックを受けている。
意外とショックを受けている自分にちょっとびっくりだ。
余命がいくばくもないのは知っていたんだけども、
そもそも御大には見切りをつけて早10何年たつし、
自分にとっては通り過ぎた過去の人、だと思っていたし、
近年の痛発言には憤りを通り越して老害とすら思っていたし、
どうして偉そうなこと抜かす人ほど子育てに失敗するんだろうとか余計なことまで思ってたし、
・・・・・・・・・・なのに、私は今、結構ショックを受けている。
そうか。
グインは未完か。
どうすんだよ。
完結させるまで死なないんじゃなかったのかよ。
最後までファンを裏切ったまま逝ったね。
うん。・・・そうだね。あなたらしいね。
あの頃の私にとって、あなたは神だったよ。
あなたは全てだったよ。
あなたの紡ぎだす一語一文の全てが宝物だったよ。
私が初めて小説を書いたのは、小説道場への投稿作だったよ。
あなたの一言一言に浮かれ、喜び、そして突き落とされてはまた這い上がったよ。
時の経過と共に、私が変わったのか、あなたが変わったのか、それはわからない。
あなたはあの頃からあなただったような気もするし、
ある日突然あなたじゃない別の何か醜いものに変貌してしまったような気もする。
私の中の何かが成長と共に変わってしまって、
そうしたらかけられていた魔法が解けてしまったのかもしれない。
私自身が成長という名の下に何かつまらない凡庸な人間に成り果ててしまったのかもしれない。
あの頃わからなかったものがわかるようになったのと同時に、
あの頃見えていたものが見えなくなったのかもしれない。
或いはそれらは、最初から存在しないものだったのかもしれない。
いずれにせよ私は、
いつしかあなたが色褪せて見えるようになり、
あなたの作品も読まなくなり、
あなたの人間性をも嫌うようになった。
だけど、あの頃確かに私はあなたが好きだったよ。
あなたが好きで、貪るようにあなたの作品を読んで、狂ったように文字を書き続けたあの頃の私は、
確かに今でも息づいてて、今でも私に文字を書かせている。
あなたが好きだったよ。
ご冥福をお祈りします。
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