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腐女子に付き、予告なくナチュラルにホモ語り入ります。閲覧の際はお覚悟ください。
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クニマス、盛り上がってますね
さかなクンさん、ぱねぇっす。まじリスペクトっす。
謹んで「さん」付けさせていただきますです。

で、そのクニマスニュースをつらつら見ていて、田沢湖のクニマスが絶滅した経緯がなかなか興味深かったので、いろいろウィキペ旅をしたら、クニマスそのものも面白い逸話があって、そこから辰子伝説にいって、更に三湖伝説を見て、大変に有意義な時間を過ごしました。と。

いやあ、おもしろいわ。

リンクしたけど、クリックすんのがめんどくさい人用に簡単に解説。

んーと、長くなるかな。
畳んだ方がいいかな。
ま、どうでもいい人が読み飛ばせるように畳んどくかな。





●まとめ●
(参照はほとんどWikipedia。Wiki旅を満喫したので後半脱線あり)

  1. そもそもクニマスってなに
    • サケ科の淡水魚。
      秋田県の田沢湖にのみ生息した固有種。
    • 1940年(昭和15年)頃に田沢湖の水質が激変したために絶滅。
    • ベニザケの仲間なので非常に美味。
      • 地元でも祝い事や正月などのときにしか食べることのできない高級魚。
      • 昭和天皇に献上された事もある。
      • 大正時代には1匹が米1升と交換するほどの魚。 
         
  2. 再発見の経緯
    • 京都大の中坊徹次教授がクニマスの資料を作ろうとする
           ↓
      さかなクンにイラストを依頼
           ↓
      さかなクン、イラスト資料として富士五湖の西湖から近似種のヒメマスを取り寄せる
           ↓
      ヒメマスの中にやけに黒っぽいのがある
           ↓
      さかなクン「これヒメマスじゃないんじゃね?もしかしてクニマスなんじゃね?」
           ↓
      中坊教授「これは絶滅したはずのクニマスだー!」
       
  3. さかなクン
    • タレント・イラストレーター・魚類研究家。
      本名・宮澤正之(みやざわ まさゆき)。
      1975年8月6日生。東京都生まれ神奈川県育ち千葉県館山市在住。
    • 中学校3年生のときに学校で飼育していたカブトガニの人工孵化に成功
      (孵化は19個)。
    • 東京海洋大学客員准教授
    • 特定非営利活動法人自然のめぐみ教室海のめぐみ教室室長
    • お魚らいふコーディネーター
    • 環境省「環のくらし応援団」メンバー
    • JF(全国漁業協同組合連合会)魚食普及委員
    • 千葉県立安房博物館客員研究員
    • 千葉県館山市「ふるさと親善大使」第一号
    • 静岡県御前崎市なぶら親善大使
    • 吉本興業運営の水族館の研究員
      • 「よしもとおもしろ水族館」(神奈川県横浜市中区、横浜中華街)
      •  「よしもと遊べる水族館 ギョギョギョ!パニック」(埼玉県三郷市、ららぽーと新三郷内)
    • 新潟おさかな大使(新潟県)
    • 2006年(平成18年)農林水産省水産庁水産政策審議会特別委員
    • 魚類全般の生態に詳しいが、魚料理にも精通している。
      その反面、日本の芸能界には疎く、「あゆ」を浜崎あゆみだと知らず、魚の鮎だと思っていた。
    • 本体は頭部のハコフグ。下の人などいない。
    • 既婚。「産卵はまだですがペアはいます」とのこと。(2008年当時のため現在では産卵しているかもしれないがプライベートはあまり明らかになっていない)
       
  4. 何故、絶滅した秋田県固有種が山梨県で再発見されたのか
    • 田沢湖の水質が激変する以前の1935年(昭和10年)に、人工孵化の実験をするために、田沢湖から複数の全国の湖にクニマスの受精卵を送っていた。
      それが密かに繁殖していたものと思われる。
    • 田沢湖では500万円の懸賞金を懸けてクニマスを捜していたが発見されなかった。
      しかし西湖の釣客には、「時々釣れるレアものの黒いヒメマス。普通のヒメマスより美味。通称クロマス」として以前から知られていた。
       
  5. 何故、田沢湖の水質は激変したのか
    • 人間の手によるもの。
      • 1940年、田沢湖を利用した水力発電所建設
             ↓
        田沢湖から流出する湖水を賄うため、玉川の水を引き込む
             ↓
        玉川の水は強酸性(温泉)
             ↓
        田沢湖、急速に酸性化
             ↓
        生息する魚の大多数が死滅。絶滅。
         
  6. 田沢湖
    • 秋田県にある日本で一番深い湖。
    • とっても深いので秋田にあるにもかかわらず真冬でも湖面が凍り付くことはない。
      とっても深いので太陽光が差すと明るい翡翠色から濃い藍色にまで彩られてとっても綺麗。
      日本百景。
    • かつては日本でもトップクラスの透明度を誇る湖だったが、1940年の玉川導入で急速に水質が悪化。魚の住めない湖となり、住んでいた魚たちもほぼ全滅。
      現在は酸性水の中和対策が始まっているが未だ湖全体の回復には至っていない。
    • 一部、湖水浴場として認められており、海水浴場と同様な利用が可能となっている。
    • 辰子伝説がある。
       
  7. 玉川
    • 秋田を流れる一級河川。
      玉川温泉の水が流れているため強酸性。
      田畑を枯らし、魚を殺すため、「玉川毒水」と呼ばれる。
       
  8. 玉川温泉
    • 「玉川毒水」は、一方で湯治場として人気が高い。
      癌に効く温泉と紹介されたこともある。
      予約取りにくいらしい。
    • 北投石という鉱物がとれる。この玉川温泉と台湾の北投温泉からしか産出しない。
    • 塩酸が主成分の強酸性のため、目に入ると痛いので顔を洗わないようにする。
      歯のエナメル質も溶かす恐れがあるため、飲泉可だが後で清水でうがいすること。
    • 効能は、高血圧症、動脈硬化症、婦人病、神経痛、皮膚病、喘息など。
       
  9. 辰子伝説
    • 辰子という美しい娘がいた。
      辰子は自分の若さと美しさを何とか保ちたいと観音菩薩に百夜の願掛けをした。
      すると観音のお告げがあり、それに従い、辰子は山深い泉の水を飲んだ。
      ところが、急に激しい喉の渇きを覚え、それは、いくら水を飲んでも潤わなかった。
      狂奔する辰子の姿はいつしか龍へと変化していた。
      自分の身に起こった報いを悟った辰子は、泉を広げて湖とし、その湖に身を沈め、湖の主として暮らすようになった。
      この湖が田沢湖である。
    • 山に入ったまま帰らない娘を案じた辰子の母は、田沢湖畔で人でなくなった娘と対面する。悲しむ母が湖に松明を投げいれると、松明は魚の姿になった。これが田沢湖のクニマスの始まりといわれている。(諸説あり)
    • 田沢湖の北西に八郎潟という湖がある。
      ここには、やはり人間から龍へと姿を変えられた八郎という龍が住んでいる。
      八郎は、いつしか辰子に惹かれ、辰子もその想いを受け容れた。
      それ以来、八郎は辰子と共に田沢湖に暮らすようになり、主のいなくなった八郎潟は年を追うごとに浅くなり、主の増えた田沢湖は逆に冬も凍ることなくますます深くなったのだという。
       
  10. 三湖伝説
    • 辰子と八郎の伝説は、青森県十和田湖、秋田県田沢湖、秋田県八郎潟の三つの湖に跨る伝説のため、「三湖伝説」と呼ばれている。
    • 八郎(八郎太郎、八太郎、八の太郎とも)は、村の娘と旅の男との間の息子で、父親は寒風山で竜に姿を変えて消えたと言われており、母親は難産で死んでいたので祖父母に育てられ、マタギをして生活していた。
      しかしある日仲間の掟を破り、仲間の分のイワナまで自分一人で食べてしまったところ、急に喉が渇き始め、33夜も川の水を飲み続け、いつしか33尺の竜へと変化していった。
      自分の身に起こった報いを知った八郎太郎は、十和田山頂に湖を作り、そこの主として住むようになった。この湖が十和田湖である。
    • 南祖坊(なんそのぼう)という諸国で修行している男がいた。
      熊野で「草鞋が切れた場所が終の棲家になる」との神託と鉄の草鞋を授かり、十和田湖で草鞋が切れたため、八郎に戦いを挑んだ。
      南祖坊と八郎は7日7晩戦い、勝者となった南祖坊は十和田神社に祀られることとなった。
    • 負けた八郎は秋田県の日本海附近まで逃げ、そこに湖を作った。
      これが八郎潟である。
    • その後、八郎潟を出て辰子と共に田沢湖で暮らすようになった八郎に、南祖坊が再戦を挑む。
      戦いの中、辰子がクニマスを南祖坊へ投げつけると、クニマスは松明に戻り、南祖坊に火傷を負わせ、撤退させる。
    • 八郎が、田沢湖の辰子姫のもとへ通ったとき、湖に落としてしまった松明がクニマスになったと言う話もある。
       
  11. 八郎潟
    • 秋田県にある湖。
      伝説では、この湖の主、八郎が、辰子の下に通っているため年々浅くなっているといわれているが、戦後の干拓によって大部分が陸地化し、今や八郎はこの湖には滅多に戻らないとされている。
      かつては琵琶湖に次いで日本第二位の面積を誇っていた。
       
  12. 史実
    • かつてこの地であった自然災害が三湖伝説となったのではないかと考えられている。
    • 915年(延喜15年)、十和田火山が大噴火を起こした。
      この噴火は過去2000年の日本の歴史の中で最大規模の噴火であったと見られ、火砕流は周囲20kmを焼き払い、火山灰は東北地方一帯を広く覆い、堆積した噴火降下物は自然のダムを造った。ダムは周囲を水浸しにしながらも最終的に決壊し、各地で大洪水を起こす。
      秋田県北秋田市の胡桃舘遺跡もこの時の洪水によって地下に埋まった遺跡である。
      八郎の伝説は、まさにこの被害を受けた地区に残っている。
      • 「南祖坊と八郎の七日七晩の戦いは、稲妻を投げ合ったり法力を駆使したりの壮絶なもの」→十和田湖火山の噴火の様子なのではないか?
      • 「戦いに負けた八郎が逃げる途中の七座山の辺りで川を堰止め湖を作ろうとしたが、地元の7柱の神々の使いの白鼠に邪魔された」→土石流の様子なのではないか?
      • 「八郎が仲間の分まで食べたイワナ」→十和田湖噴火によってイワナ大量死滅?
      • 南祖坊は9世紀南の方から来た天台宗の坊主の象徴?


いっぱい書いたがこれでもかなりはしょった。
民話系お好きな方は調べてみてね。
同じ八郎の伝説でも、十和田湖に伝わるものと八郎潟に伝わるものではちょっと違ってたりしてて面白かった。

十和田湖の方は、八郎は、青森県八戸市の娘と同市の八太郎というところに住む大蛇の間の子。
八郎潟の方は、八郎は、秋田県鹿角郡草木村の娘と旅の男の間の子。旅の男はその後龍になって姿を消す。

大蛇と龍という違いはあるけど、どっちにしても異類婚姻譚の子なんだな。八郎さん。

八郎が姿を変えたのも、十和田の方は大蛇で八郎潟の方は龍。
仲間のイワナを食べてしまったら喉が渇いて水を飲んで変身して十和田湖を作ってそこに住んだ、という経緯はほぼ同じ。


八郎さんは田沢湖に通っている間は、人間に姿を変えて旅してたんだそうで、八郎さんの旅の途中、彼を泊めた旅籠では、夜の間彼の部屋を見てはならないと言い含められ、覗き見た宿は必ず不幸に合うと言われていたんだそうですよ。

なんでいちいち人間の姿になったんだろう。
龍の姿の方がひとっとびですぐじゃね?
あ、そうか、もしかしてあれか、誠意ってやつか。
人間の姿で苦労してあなたの元に通っていますよ、という愛の証的なそれか。
それでとばっちり受けた宿の人可哀相に。いや可哀相くない。八郎さんでなくても宿泊客の部屋を夜に覗き見とか良くない!そうか、そういう教えか。

秋田県仙北市の浮木神社では、八郎さんが湖に飛び込む音を聞かないようにするため、毎年11月9日に夜を徹した宴会を開くんだそうですよ。
音聞くと死ぬんだって。

あと、八郎さんは八郎潟を作る時、水没しちゃうところに住んでた老夫婦に、「朝、鶏が鳴くと同時に洪水が来るから避難するように。」って教えてあげたんだけど、夫婦が逃げる途中で忘れ物に気がついて戻ったときに鶏が鳴いちゃって、八郎さんが慌てて夫婦を岸に放り投げて助けたんだけど、うっかり夫は湖の東岸に、妻は北西岸にぶん投げちゃったもんで、この地区では戦前まで鶏を夫婦別れの原因となった不吉なものとして忌み嫌い、他の地区に行っても卵も食べない人が多かったんだそうですよ。

・・・鶏、悪くないような気がする・・・
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プロフィール
HN:
玉撫子薫
性別:
女性
職業:
腐れ専業主婦
自己紹介:
仙台市出身。千葉県在住。
旦那様と息子と娘と猫3匹。
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