腐女子に付き、予告なくナチュラルにホモ語り入ります。閲覧の際はお覚悟ください。
※この記事は後日作成していますが、当日の日付で投稿しています。
館山城の内部は、八犬伝博物館となっています。
博物館につき、写真は撮りませんでした。
なつかしの、昔NHKでやってた人形劇の八犬伝の上映とか、その人形の展示とか、当時の歌舞伎の錦絵とか、今までに刊行された様々な八犬伝だとかが展示されている。
貴重な資料から、ほほえましいものまでいろいろ展示されている。・・・んだけれども。
満足度、という意味では・・・んー・・・。いまひとつ。
なんかこう、もう一つ何かが足りない、みたいな。
あれだ、知識欲を満たすものが何にもないんだよね。
何にもは言いすぎかな。でもないの。
見て終わり、みたいな。
んーーーーーなんていえばいいのかな。あ、そうだ、初心者に優しくない。うん。これに尽きる。
館山城の八犬伝博物館は、これから八犬伝という物語に触れようという人向けではなく、既にある程度八犬伝を知っている人向けの施設なのだな。
例えば、八犬伝とか知らずに観光とか遊興とかなんでもいいけど館山に来て、たまたまお城に来てみて、で、八犬伝というものを知って、え、何これ面白そう。もっと知りたい、と思った人がいたとする。
でも、この八犬伝博物館は、そういうビジターに対して、何一つ用意していないところなのだ。
館山城の中にはたくさんの八犬伝を元にした小説やマンガや児童書が展示されている。
でもそれらは全てガラスケースの中であり、手に取って中を読むことはできない。
館山城の中に、読めるようにした学習スペースなどもない。
ここからちょっと去年の話になるんだけども、
実は、ここ館山城には、去年も訪れている。
去年の私は、恥ずかしながら南総里見八犬伝ってちゃんと知らなかったんだよね。
もちろん、子供の頃にNHKの人形劇も見てたし、時々やる八犬伝のTVドラマとかもちょいちょい見てたけども、原作をちゃんと読んだことはなかったのね。
なもんで、娘と息子にいろいろ聞かれても答えられなかったの。
なので、去年館山城に来たとき、受付の人に聞いたんだわ。
「子供でも読みやすい、八犬伝のオススメの本はありますか」ってね。
そしたら答えは、答えは「いっぱい展示してあるので参考にしてみてください。」だったのよ。
確かに展示してあったよ。うん。
でもそれらは前述したとおり、ガラスケースの向こうに、文字通り“展示”してあるので、中を見てみることはできない。
見ることができるようにしてあるものもない。
館山城の人があまりあてにならなかったので、もしかして下の本館の人ならわかるかしらと下山後に本館に行ってみたのだが、本館の人の答えは、「上の館山城が八犬伝博物館になっているのでそちらで聞いてください」だった。
いや、聞いたけどわかんないみたいだったから、こっちなら人も多いし誰かわかんないかと思って聞いたんだけども。
それに博物館なら、図書室とか学習室とかそんなんの中に揃ってたりしないのかなとちょっと期待したんだけども。
売店とかもあったから、それっぽい本とか売ってないかと思って聞いたんだけども。
というか、あのー、悪口になっちゃうのかもしんないけど、もしかして館山市博物館には学芸員はいないのかなと思った。
館山市博物館も見学したんだけど、誰も展示物の解説をしてくれる人はいなかったし、里見家について職員さんに聞いても誰も答えてくんなかったから。
史実の里見氏と創作の八犬伝との差異についてもちゃんと答えられなかったし、里見氏について書かれた読みやすい書物もわからないと言った。
めんどくさくて答えたくなかったのかもしれないけどね。閉館時間近かったし。
博物館の内容についても、本館が史実の里見氏、分館が八犬伝、と分けられていたようだったが、明確な区分がなく、館山市博物館本館は里見氏研究の第一人者的立場にはないのだな、という印象を持っただけだった。
所領の博物館が藩主について答えられないのだから、困っちゃうよね。
仙台だと(仙台を引き合いに出すのは間違ってるとは思うが)、仙台市民は子供の頃からあほほど伊達政宗について教えられるんだけれども。書物もアホほど読まされるしね。
もっこかつぎの殿様とかどうでもいいような逸話まで教えられるんだけども。
まあ、伊達政宗と里見氏とでは、出版されてる書籍の量がまず圧倒的に違うんだろうけど。
改易された大名だからなのかな。
でも、山形市なんかは、最上家も改易されてるけど、最上家大好きでけっこう薀蓄語る学芸員とか多いんだけども。
なんかね、なんだろね、地元の殿様なんだからもちっと愛してあげてもいいんじゃないかと思うのよ。
去年そんな感じの感想を持って、今年、館山市にきてみたら、
今、館山市は、里見氏を大河ドラマにしよう、みたいな運動をやっていて、町のあちこちにのぼり旗が立っていた。
それは大いにいいと思う。
大多喜町でも本多忠勝の大河ドラマ化運動やってるけど、そういうので町が活性化するのはいいと思う。
でもさーなんだよね。
なんかね、こと里見に関しては、町全体がそうしようと活気付いてるって感じじゃなくて、なんか、一部の人だけが頑張ってる感がある。
余談ながら、館山城の受付の人が、「どちらからお越しに?」と聞いてくれたので答えたんだけど、受付の人は、それが千葉県内の市だと知らなかった。そんなにマイナーな市でもなかったんだけど。
なので、その後、同様の事を聞かれたときは、「チーバくんの肩辺りから来ました」と答えるようにしている。
おしなべて、安房の人は上総・下総のことに疎いと思う。受付の人の事例だけでなく、安房の人はチーバ君の上半身に関心がない。
しかし神奈川県については割と詳しい。アクアライン経由で観光に来る人が多いせいか?
そんなわけで、私は南総里見八犬伝については、去年、帰宅してから自分で調べました。ネットで。
そして私の知りたい事を教えてくれたのは、館山市のサイトでも博物館のサイトでもなくて、八犬伝ファンの一個人の方のサイトでしたよ、と。
八犬伝って言う作品は、実に、歌舞伎になったり、舞台になったり、映画になったり、テレビドラマになったり、アニメになったり、漫画になったり、ありとあらゆるメディアに展開していて、更に、モチーフになった作品にいたっては数知れないにもかかわらず、原作に忠実に作品化されたものは実はほとんどなかったりする。
なにしろ、原作が長い!のだ。
そりゃもう長い。全98巻、106冊。
連載期間だって28年もかかってるんだから、その長さたるや相当なもんだ。
作中の時間だって、1441年あたりから1520年くらいまでが描かれていて、80年近くの年月がかかっている。
これが映画やらドラマやらの二時間やそこらですむはずがないのだ。
全て忠実に映像化しようと思ったら、それこそ大河ドラマ並みの期間が必要になると思う。つか一年でも足りないと思う。
例えば、昭和62年放映の「独眼竜政宗」という大河ドラマは、伊達政宗の68年間の生涯を、誕生から往生まで割合丁寧に描いていたと思うが、それでも最後近くはかなり駆け足だった印象があった。
原作になった山岡荘八の小説は文庫で全5巻とかだったと思うが、一年では描ききれなかったわけだ。
とすると、里見八犬伝106冊を忠実に映像化しようと思ったら何年かかるんだろう!
に…20年くらい?
そんなわけで八犬伝に興味を持ったとしても、その内容を全部読破するのは並大抵のことではなかったりする。
子供の頃にNHKの人形劇の「里見八犬伝」を見てた人なんかは、玉梓がラスボスでラストバトルで終わり、だと思ってる人も多いんじゃないだろうか。
そんな人にオススメしたいのが、碧也ぴんく作の「八犬伝」というマンガ。
実はこのマンガが、数ある里見八犬伝本の中で、一番とっつきやすく、かつ、原作に忠実。
何しろマンガだから子供にも読める。
うちの娘が毛野たんに心を奪われたのは実にこのマンガのせいwww
でも、たぶん、コミックスも文庫版も絶版になってると思うので、読んでみたいと思った方は、ぶこふとか探してみてください。
というかね、やっぱり、館山城で八犬伝に関して情報発信をしていくべきだと思うの。
初心者にもとっつきやすい本の紹介とかさ、リストとかにしてくれるとかさ。売店で本売るとかさ。市で編纂した小冊子売るとかさ。
なんかとにかくもったいない。
もったいないったらもったいない。
すごくじれったくて「もったいなーーーーーーーい!!!!」って叫びたくなる。
だってそれくらいファンを魅了してやまない作品なんだもの!
あのねー、すごく突拍子もない事を言うと、これ、PS4でアクションゲームにして、シリーズで出し続けるべきだよ。くらいの勢い。
原作に超忠実なゲーム化。フルCGで美麗な館山城を完全再現!そんでアサシンクリードみたいに、屋根まで上れて芳流閣戦を体験!
よし、UBIソフトに制作を依頼しよう!たぶん、200億くらいかかるけど! ←
南総旅レポ記事一覧
- 南総里見八犬伝めぐり(1) 前置き
- 南総里見八犬伝めぐり(2) 道の駅 富楽里とみやま
- 南総里見八犬伝めぐり(3) 南房総市・JR岩井駅
- 南総里見八犬伝めぐり(4) 南房総市・伏姫籠穴
- 南総里見八犬伝めぐり(5) 南房総市・県道258号線
- 南総里見八犬伝めぐり(6) 南房総市・犬掛地区・八房と狸の像
- 南総里見八犬伝めぐり(7) 南房総市・滝田城址
- 南総里見八犬伝めぐり(8) 南房総市・道の駅三芳村 鄙の里
- 南総里見八犬伝めぐり(9) 館山市・館山城
- 南総里見八犬伝めぐり(10) 館山市・館山城内部 ←今ここ
- 南総里見八犬伝めぐり(11) 館山市・館山城南麓・八遺臣の墓
- 南総里見八犬伝めぐり(12) 館山市・館山城里見茶屋
館山城の内部は、八犬伝博物館となっています。
博物館につき、写真は撮りませんでした。
なつかしの、昔NHKでやってた人形劇の八犬伝の上映とか、その人形の展示とか、当時の歌舞伎の錦絵とか、今までに刊行された様々な八犬伝だとかが展示されている。
貴重な資料から、ほほえましいものまでいろいろ展示されている。・・・んだけれども。
満足度、という意味では・・・んー・・・。いまひとつ。
なんかこう、もう一つ何かが足りない、みたいな。
あれだ、知識欲を満たすものが何にもないんだよね。
何にもは言いすぎかな。でもないの。
見て終わり、みたいな。
んーーーーーなんていえばいいのかな。あ、そうだ、初心者に優しくない。うん。これに尽きる。
館山城の八犬伝博物館は、これから八犬伝という物語に触れようという人向けではなく、既にある程度八犬伝を知っている人向けの施設なのだな。
例えば、八犬伝とか知らずに観光とか遊興とかなんでもいいけど館山に来て、たまたまお城に来てみて、で、八犬伝というものを知って、え、何これ面白そう。もっと知りたい、と思った人がいたとする。
でも、この八犬伝博物館は、そういうビジターに対して、何一つ用意していないところなのだ。
館山城の中にはたくさんの八犬伝を元にした小説やマンガや児童書が展示されている。
でもそれらは全てガラスケースの中であり、手に取って中を読むことはできない。
館山城の中に、読めるようにした学習スペースなどもない。
ここからちょっと去年の話になるんだけども、
実は、ここ館山城には、去年も訪れている。
去年の私は、恥ずかしながら南総里見八犬伝ってちゃんと知らなかったんだよね。
もちろん、子供の頃にNHKの人形劇も見てたし、時々やる八犬伝のTVドラマとかもちょいちょい見てたけども、原作をちゃんと読んだことはなかったのね。
なもんで、娘と息子にいろいろ聞かれても答えられなかったの。
なので、去年館山城に来たとき、受付の人に聞いたんだわ。
「子供でも読みやすい、八犬伝のオススメの本はありますか」ってね。
そしたら答えは、答えは「いっぱい展示してあるので参考にしてみてください。」だったのよ。
確かに展示してあったよ。うん。
でもそれらは前述したとおり、ガラスケースの向こうに、文字通り“展示”してあるので、中を見てみることはできない。
見ることができるようにしてあるものもない。
館山城の人があまりあてにならなかったので、もしかして下の本館の人ならわかるかしらと下山後に本館に行ってみたのだが、本館の人の答えは、「上の館山城が八犬伝博物館になっているのでそちらで聞いてください」だった。
いや、聞いたけどわかんないみたいだったから、こっちなら人も多いし誰かわかんないかと思って聞いたんだけども。
それに博物館なら、図書室とか学習室とかそんなんの中に揃ってたりしないのかなとちょっと期待したんだけども。
売店とかもあったから、それっぽい本とか売ってないかと思って聞いたんだけども。
というか、あのー、悪口になっちゃうのかもしんないけど、もしかして館山市博物館には学芸員はいないのかなと思った。
館山市博物館も見学したんだけど、誰も展示物の解説をしてくれる人はいなかったし、里見家について職員さんに聞いても誰も答えてくんなかったから。
史実の里見氏と創作の八犬伝との差異についてもちゃんと答えられなかったし、里見氏について書かれた読みやすい書物もわからないと言った。
めんどくさくて答えたくなかったのかもしれないけどね。閉館時間近かったし。
博物館の内容についても、本館が史実の里見氏、分館が八犬伝、と分けられていたようだったが、明確な区分がなく、館山市博物館本館は里見氏研究の第一人者的立場にはないのだな、という印象を持っただけだった。
所領の博物館が藩主について答えられないのだから、困っちゃうよね。
仙台だと(仙台を引き合いに出すのは間違ってるとは思うが)、仙台市民は子供の頃からあほほど伊達政宗について教えられるんだけれども。書物もアホほど読まされるしね。
もっこかつぎの殿様とかどうでもいいような逸話まで教えられるんだけども。
まあ、伊達政宗と里見氏とでは、出版されてる書籍の量がまず圧倒的に違うんだろうけど。
改易された大名だからなのかな。
でも、山形市なんかは、最上家も改易されてるけど、最上家大好きでけっこう薀蓄語る学芸員とか多いんだけども。
なんかね、なんだろね、地元の殿様なんだからもちっと愛してあげてもいいんじゃないかと思うのよ。
去年そんな感じの感想を持って、今年、館山市にきてみたら、
今、館山市は、里見氏を大河ドラマにしよう、みたいな運動をやっていて、町のあちこちにのぼり旗が立っていた。
それは大いにいいと思う。
大多喜町でも本多忠勝の大河ドラマ化運動やってるけど、そういうので町が活性化するのはいいと思う。
でもさーなんだよね。
なんかね、こと里見に関しては、町全体がそうしようと活気付いてるって感じじゃなくて、なんか、一部の人だけが頑張ってる感がある。
余談ながら、館山城の受付の人が、「どちらからお越しに?」と聞いてくれたので答えたんだけど、受付の人は、それが千葉県内の市だと知らなかった。そんなにマイナーな市でもなかったんだけど。
なので、その後、同様の事を聞かれたときは、「チーバくんの肩辺りから来ました」と答えるようにしている。
おしなべて、安房の人は上総・下総のことに疎いと思う。受付の人の事例だけでなく、安房の人はチーバ君の上半身に関心がない。
しかし神奈川県については割と詳しい。アクアライン経由で観光に来る人が多いせいか?
そんなわけで、私は南総里見八犬伝については、去年、帰宅してから自分で調べました。ネットで。
そして私の知りたい事を教えてくれたのは、館山市のサイトでも博物館のサイトでもなくて、八犬伝ファンの一個人の方のサイトでしたよ、と。
八犬伝って言う作品は、実に、歌舞伎になったり、舞台になったり、映画になったり、テレビドラマになったり、アニメになったり、漫画になったり、ありとあらゆるメディアに展開していて、更に、モチーフになった作品にいたっては数知れないにもかかわらず、原作に忠実に作品化されたものは実はほとんどなかったりする。
なにしろ、原作が長い!のだ。
そりゃもう長い。全98巻、106冊。
連載期間だって28年もかかってるんだから、その長さたるや相当なもんだ。
作中の時間だって、1441年あたりから1520年くらいまでが描かれていて、80年近くの年月がかかっている。
これが映画やらドラマやらの二時間やそこらですむはずがないのだ。
全て忠実に映像化しようと思ったら、それこそ大河ドラマ並みの期間が必要になると思う。つか一年でも足りないと思う。
例えば、昭和62年放映の「独眼竜政宗」という大河ドラマは、伊達政宗の68年間の生涯を、誕生から往生まで割合丁寧に描いていたと思うが、それでも最後近くはかなり駆け足だった印象があった。
原作になった山岡荘八の小説は文庫で全5巻とかだったと思うが、一年では描ききれなかったわけだ。
とすると、里見八犬伝106冊を忠実に映像化しようと思ったら何年かかるんだろう!
に…20年くらい?
そんなわけで八犬伝に興味を持ったとしても、その内容を全部読破するのは並大抵のことではなかったりする。
子供の頃にNHKの人形劇の「里見八犬伝」を見てた人なんかは、玉梓がラスボスでラストバトルで終わり、だと思ってる人も多いんじゃないだろうか。
そんな人にオススメしたいのが、碧也ぴんく作の「八犬伝」というマンガ。
実はこのマンガが、数ある里見八犬伝本の中で、一番とっつきやすく、かつ、原作に忠実。
何しろマンガだから子供にも読める。
うちの娘が毛野たんに心を奪われたのは実にこのマンガのせいwww
でも、たぶん、コミックスも文庫版も絶版になってると思うので、読んでみたいと思った方は、ぶこふとか探してみてください。
というかね、やっぱり、館山城で八犬伝に関して情報発信をしていくべきだと思うの。
初心者にもとっつきやすい本の紹介とかさ、リストとかにしてくれるとかさ。売店で本売るとかさ。市で編纂した小冊子売るとかさ。
なんかとにかくもったいない。
もったいないったらもったいない。
すごくじれったくて「もったいなーーーーーーーい!!!!」って叫びたくなる。
だってそれくらいファンを魅了してやまない作品なんだもの!
あのねー、すごく突拍子もない事を言うと、これ、PS4でアクションゲームにして、シリーズで出し続けるべきだよ。くらいの勢い。
原作に超忠実なゲーム化。フルCGで美麗な館山城を完全再現!そんでアサシンクリードみたいに、屋根まで上れて芳流閣戦を体験!
よし、UBIソフトに制作を依頼しよう!たぶん、200億くらいかかるけど! ←
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